1949-05-13 第5回国会 衆議院 大蔵委員会公聴会 第1号
これはよく考えてみると、あの腐敗のはなはだしかつた復金問題を起した復金委員会と非常に似ておりまして、ここでは官僚と独占資本との癒着結合体としか考えられません。よく言われる言葉の國家独占資本というもののシンボルじやないか、しかもそれが主として扱うものは何かというと見返り資金である。この見返り資金は復金の資金と同じように日本の人民大衆の血と涙と汗の税金が主たるものであります。
これはよく考えてみると、あの腐敗のはなはだしかつた復金問題を起した復金委員会と非常に似ておりまして、ここでは官僚と独占資本との癒着結合体としか考えられません。よく言われる言葉の國家独占資本というもののシンボルじやないか、しかもそれが主として扱うものは何かというと見返り資金である。この見返り資金は復金の資金と同じように日本の人民大衆の血と涙と汗の税金が主たるものであります。
復金委員会は廃してはどうかという御意見のようでありましたが、廃すということも一應考えられますけれども、廃さなくとも、やはり復金委員会というものはそれ自体に別の使命を持つているから、復金委員会の機能というものをかえまして、そうして復金委員会はどこまでも復興金融の大きな根本方針、大綱をきめるということにとどめて、貸出しの具体的な問題については今後関與いたさない。
そしてその手続にどういう関係ですか、相当時間をとられておりまして、農林大臣平野力三として復金委員会の委員発令になつておるのが、今申しました二十二年九月三日なのであります。
これは法律あるいは勅令によつてきまつておるのでありますが、さらに復金委員会としては行政的な監督、あるいは人事の推薦、あるいは監査というようなことのほかに、復興金融委員会自体の決定といたしまして、たとえば五千万円以上の融資については、一件ごとに委員会が決定をするということになつております。
但し電氣、石炭等の融資につきましては、別途復金委員会以外に、この炭鉱融資或いは電気関係の融資等の特殊な機関がございまして、これで十分に資料を集めて検討いたしまして、それでも諮り、それからこの委員会でも諮るというような二段構えでやつておりますので、この点は大体今までのところ過ちがなかつたように思うのであります。 それから復興融資につきましては、復興インフレ等のことも出ますのであります。
復金委員会或いは復金事務当局の責任に帰すべきものは比較的少いのじやないかと思います。從つて、復金インフレを抑えようとするならば、先ず政府が債務政策と労働対策を確立する必要がある。それなくして、復金インフレというものを抑制することは困難だと思うのであります。價格政策につきましては、勿論價格を引上げて、そうして復金からの赤字金融を減らせと、そういう意味ばかりではありません。
第三には金庫の本所は借入れの申込みを受けたものまたは日本銀行から債務の保証について意見の通知のあつたもののうち、一件の金額が、当該取引先に対する融資または債務保証の会計額でありまするが、一件の金般が三百万円以上のものについては審査をいたしました上復金委員会幹事会の認定を得るのであります。
それから私どもの立場では、これは大藏省だけでやれるものではありませんので、根本方針は復金委員会の意見を徴しまして、今後の融資その他についていかに考えるかということをきめなければならぬのではないかと思います。
こういうかつこうになつておりますから、復金に関する行政的な最高方針をきめますときには、大藏大臣が会長である復金委員会できめる。
從つて私は一つの方法として、たとえば融資のことを決定すべき最高の機関である復金委員会というものには、できれば國会のそれぞれの方々に参加していただいて、そうしてそこでやれば、たとえば今お話になつたように、これは財政負担でやるべきだということになれば、その最高の機関においてこれを拒絶するというようなこともできるような組織にかえることも、きわめて民主的な一つの手ではないか。